子供を事故から守る
乳幼児が命を落とす原因とは「不慮の事故」が常に上位にきます。0歳児の死因順位第4位、1〜4歳児の死因順位では第2位にランクイン。しかもほとんどが自分の家の中で起こります。 自分の家だから安全というわけではありません。住んでいる家にも危険は潜んでいるのです。これを機に家の中の危険について見直そうと思います。 今回は、起こりやすい事故6つの原因と予防策を紹介していきます。誤飲
誤飲とは、飲食してはいけないものを誤って飲み込んでしまうことです。目を離した隙に誤飲をしていたというケースが1番怖いです。誤飲に多いものは以下の通りです。- たばこ
- 薬剤
- おもちゃ
- 魚の骨
- あめだま
- 洗剤
- ピアス等のアクセサリー
- 文具
原因
つかんだものをなんでも口に入れるという赤ちゃんの習性です。一種の「確認作業」で成長の上で必ず起こることです。予防策
赤ちゃんの手の届く場所にものを置かないことです。子育てに慣れてきたり忙しくなると、部屋が散らかることはよくあると思います。2人目の子供ができるとなおさらですね。常に部屋が片付いた状態を心がけましょう。 また、つかまり立ちしても届かない高い場所にものを収納したり、扉にはロックをつけることも予防につながります。窒息
0歳児の死因トップがこの窒息です。前述した誤飲から窒息へつながるパターンも。一瞬で起こります。窒息につながるものが以下の通りです。- 布団での窒息(布団や枕、ガーゼ・ハンカチ等)
- 吐いたものが気管に詰まる(母乳、ミルク、離乳食等)
- 食べ物が気管に詰まる(ミニトマトやこんにゃくゼリー等)
- その他の物体(ペットボトルのキャップやシール等)
原因
呼吸数が多く、気道を塞ぐ喉頭蓋という部位の動きが未熟なので気道が閉じずに、異物を吸い込んでしまうこと、自分で布や布団を動かすことが出来ないこと。予防策
誤飲と同じように、手の届く場所に危険なものを置かないことが必要です。案外ぬいぐるみも危ないようです。 また、ものを食べさせるときも、あまり離れずに見守る必要があります。ながら食べ(歩きながら、横になりながら、遊びながら)は注意してください。やけど
思った以上に身近なものでやけどを起こします。高温によるやけどと低温によるやけど両方の注意が必要です。どんなものでやけどをするのかまとめました。- 味噌汁・スープ
- コーヒー・お茶
- ポット
- 麺
- 暖房器具
- 鍋・やかん
原因
子供の好奇心はとても強く、何でもまずは触ろうとします。熱い・冷たいはあまり関係ありません。また、皮膚がまだ薄いためやけどが重症化してしまいます。予防策
熱い料理はテーブルの届かない位置に置き、テーブルクロスの使用は避けます。やってしまいがちな、抱っこしながらの飲食も避けましょう。 加熱器具にも細心の注意が必要です。ストーブにガードを付ける、ホットカーペットの上で長時間寝かせないといった予防策が必要です。転倒・転落
数センチの段差で転んだり、平面で滑ったりと、転倒・転落で亡くなる乳幼児も少なくありません。家の中の環境作りの見直しが大切です。 転落- 階段
- ソファ
- 出窓
- ブランコ
- ベビーベッド
- ベビーカー
- ハイチェア
- 玄関の段差
- 座布団
- 浴室
- カーペット・マット
- スリッパ
- 床に置いた新聞や袋等
原因
乳幼児は頭が大きくバランスをすぐに崩すことが原因です。歩き始めは特に注意してください。予防策
高い所に寝かせない、柵を付ける、ベルトをしっかり着用する、足元にものを置かないといった、転倒や転落の危険を取り除きます。 万が一転倒しても、安全な環境作りを行います。歯磨きやスプーン・フォークを持って歩かせないようにしましょう。溺れる
お風呂で溺れる事故もとても多いです。頭を洗っていて目を離した一瞬のうちに溺れてしまうケースが多いです。深さ数センチでも溺れるということを頭に入れておいてください。 溺れる場所- 浴槽内(8割を占める)
- 浴槽に落下
- 河川やプール
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