30代以降のビジネスマンに多い『自分でやった方が早い病』あなたは大丈夫ですか?

ブックデザイン:吉岡秀典

「まわりの人への任せ方がわからない」「いい仕事があがってこないから任せたくない」「教える時間がないから自分でやる」これは「自分でやった方が早い」という病気。

言われるまで自分の働き方が普通で、その状態が病気という意識すらないという人が多いのではないでしょうか。

この病気を克服するかしないかによって、仕事で見れば数年後、人生で見れば数十年後の結果は大きく変わってくるのです。

自分でやった方が早い病』(星海社新書)という本は、病気の症状・原因・治し方まで丁寧に書かれている本です。タイトルにピンと何かを感じた人は心当たりが何かあるはずです。ぜひ手にとって読んでみてください。


2種類の思考

「自分でやった方が早い」という思考には以下の2種類あるそうです。
  1. まわりよりも自分がデキてしまう
  2. 相手に悪いし、お願いが下手だから
1に関しては、結果を残してきた元プレーヤでリーダーになりたての人がよく陥る思考。自分が結果を残せたのになぜできないのか、同じようにやれば自分と同じ結果を残すことができる、すべて自分でやってしまったほうが早いなど、自分中心となってしまう。プレーヤーからなかなか抜け出せない状態。

リーダーになりたての場合、仕事に慣れるのにいっぱいいっぱい、でも上からはごちゃごちゃ言われるという板挟み状態。結局自分でやってしまおうというサイクルになりやすい環境です。

2に関しては、任せることが良いことだとわかってはいるけど、相手のことを考えすぎてしまう人が陥る思考。気を使いすぎるタイプ、コミュニケーションが苦手な人に多いと思われます。

どちらの思考にせよこの「」を克服しないかぎり自分の未来はないと断言できます。

あなたがいなければ会社が回らないという状態は、あなたにとっては自慢になるかもしれませんが、会社の経営としては危険な状態です。(P18)

会社・組織に属している以上は自分ひとりだけの問題ではないということです。リーダーになった以上自分の考え方・行動がチーム・組織そして会社に与える影響というものを真剣に考えなければいけないのです。

目の前の業務の遂行だけではなく、もっと全体を見渡す度量を身につけなければなりません。

自分でやった方が早い病

病が進行すると、ストレス・仕事・病気のすべてを自分で抱え込むようになって、最終的には心身ともに壊れてしまいます。笑顔と余裕も消えて気がつけばまわりから人がいなくなっている状況に。回りに会社に来ていない人はいませんか?前述した2タイプの思考がにじみ出ている人ではありませんか?

病の原因はどこにあるのでしょうか。自分の利益しか考えていない、すぐに結果を求めすぎる、自分が模範となる行動をとっていない、表舞台から姿を消すことができないことが挙げられます。一言でまとめてしまうと、自己中心的な考え方で、自分が大好きだということです。それでいて病になるのだから自爆もいいところです。

しかし「病気」ということに気がつけたのであれば、進行を食い止め、いくらでも改善することができます。今すぐにでも思考・行動を改め病気の克服に取り組みましょう。

病を克服すると、組織として安定した業績を残し自分も含めて常に成長し続けることが可能になります。自分の回りがデキる人だらけになるからです。自分ひとりだけの力ではなく、みんなの力で乗り越えることができます。仕事に対して100のパワーを使っていたところ5人でやれば20のパワーで済ませることができますからね。(そう上手くはいきませんが考え方の例えです。)

克服のポイント

体質を改善しなければ健康にならないのと同じで、根本的に生き方を改善しなければ、この病を治すことはできません。(P119)

「生き方を変える」それは簡単そうでとても難しいことです。長いスパンで気長に取り組む必要があります。そして仕事を任せる・お願いすることが重要になってきます。その最適な方法がこの本には書かれています。

ここでは敢えて克服のポイントを書くことはしません。なぜなら自分自身で「病気」であることを自覚して欲しいからです。改めて自分の状況を思い浮かべてみてください。自分でやった方が早い病という病名を聞いて何か感じましたか?

ここで「病気」であることを自覚できたのであればまだ対処法の余地があります。この本を是非読んで下さい。

まとめ

実はこの本は会社のメンバーに薦められた本です。人をまとめる立場の自分に対して、警鐘を鳴らしてくれたのだと思います。その人からしたら自分はきっと病気であると感じたのでしょう。恥ずかしい話ではありますが、気づくことができたので、そのメンバーにはとても感謝をしています。

この本を読んで考えついたのは、自分が居なくても業務が回る組織こそが最強ではないかということです。そこが究極のゴールでではないかと。

権限の関係上自分にしかできない仕事もありますが、それ以外は他の人でも遂行できるように業務をブラッシュアップしてく必要があると思いました。そこにたどり着くには業務を理解すること・マニュアル化することが必要になってきます。例え人が入れ替わったとしても問題なく回るような組織になるには時間がかなりかかりそうです。

そんな組織づくりを目指し行動すること・何かあったら責任を追うことがリーダーとしての役割だと改めて感じさせられた本なのでした。

早い段階で気がつくことができて本当に良かった!

 
 

 

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