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『遅読家のための読書術』で月20冊読破が当たり前になる!

装丁:重原隆

「月20冊があたり前になる。」そんな帯のコメントに惹かれて『遅読家のための読書術』(印南敦史/ダイヤモンド社)という本を読みました。自分が「遅読家」に含まれるとは思いませんがこの本を読めば、読書量を増やすことができるのではないかという期待がありました。

現在の読書量は、1ヶ月あたり6〜7冊、1週間平均で1.5冊程。これが月20冊読めるようになったらと考えるとワクワクが止まりませんでした。週にしてだいたい6〜7冊。今まで1ヶ月の読書量を1週間で達成してしまう計算になります。仕事・育児に追われていて、自分の時間も限られている中でも本はたくさん読みたいという願望がある自分にとってまさにピッタリの本なのでした。


熟読の呪縛からの解放

「本を速く読める人」と「遅くしか読めない人」がいるのではありません。「熟読の呪縛から自由な人」と「それにまだとらわれている人」がいるだけなのです。
(P34より引用)

自分は、本を読むときに「一言一句漏らさず読もう」としていました。言われるまでこのことに気が付きませんでした。多分ほとんどの人が本を読むときはこの意識なのではないでしょうか?
多分、小学校〜高校生までの「国語」の授業の影響ではないかと思います。教科書を音読・黙読する場合、全ての文字を読もうという意識が必ず働きます。そうしないと後に出される問題に答えられないからです。逆に言えば、じっくりと読みさえすれば内容を理解することができると錯覚してしまいます。これが熟読の呪縛の始まりです。

だから熟読の呪縛から解放される方法は、本に対する考え方・本の読み方を変えることです。

  • 本の内容を理解さえできれば、一言一句漏らさず読まなくて良い
  • 自分に都合の良い読み方をする
別にだれかが本の内容についてテストのような質問をしてくるわけでもないし、本の中身をまるっきり覚える必要もないのです。たったのこれだけで、時間をかけて本を読む理由が消えてしまいました。もっと気楽に本を読もうと思えるのではないでしょうか?

忘れない読書術

「書くために呼んでいる」という意識で本を読むようになると、「覚えるために読んでいる」という面倒な固定概念が脇に押しやられますから、読書が非常に楽になります。
(P74より引用)

熟読の呪縛にとらわれている人は1回の読書で本の内容を吸収しようとしている欲張りさんです。
とある雑誌の特集でちらりと見かけたのですが、本の内容を頭に入れるには最低でも7回は読み込む必要があるそうです。よっぽど頭の良い人ではない限り1回の読書だけでは無理ですよね。

だったら自分にとって、おいしいところをだけ引き抜く「引用」をノートに書けば良いのです。書き抜いた箇所が自分にとってその本から何かを得た部分になるからです。ノートに書いてしまえばあとは忘れてしまっても大丈夫です。頭の中ではなくノートという外部に書きだしたからノートさえ見返せば思い出せます。
どこを引用しようかなと考え始めると、ここは自分にとって必要あるなとか、ここは不要だなと、不思議な事に自分のアンテナを張り巡らせて読書をするようになるので読むスピードも上がるというおまけつきです。

この本には具体的な引用の方法が書かれています。

  • 1ライン・サンプリング
    本の魅力だけを抽出。気になった箇所を手書き引用する。
  • 1ライン・エッセンス
    1ライン・サンプリングから1つだけを選択。それがこの本を読んだ価値のすべて。
  • 1ライン・レビュー
    1ライン・エッセンスの感想を書く。1行の感想で1冊の記憶を再生できる。

読書をより豊かに楽しむためのライフログノート「READING EDiT」には上記の方法で読書記録をつけるように変えました。この方法に変えてから、本の内容をしっかりと覚えていられるようになった、読書記録に費やす時間を半分にすることができたといった良いこともありました。

読書スピードの早め方

1番気になるのが読むスピードをどうやったら早めることができるのかというところです。
本書には4つのステップが挙げられています。実践すれば間違いなく読書スピードを上げることができます。

  1. 「はじめに・目次」をよく読む
  2. 最初と最後の5行だけを読む
  3. キーワードを決めて読む
  4. 2つ以上の読書リズムで読む
(P116より引用)

この中でも、特に2の「最初と最後の5行だけを読む」方法に驚きました。
キリンの挿絵があるのですが、すごく納得してしまいました。本の1項目をキリンに例えて、首から上を「序盤」、胴体を「中盤」、足を「終盤」とします。胴体の「中盤」を隠しても首と足が見えているからキリンってわかる!っていう挿絵です。
だから項目の最初と最後の5行を読めば本の内容は理解できるよってことです。熟読の呪縛に囚われている自分には思いつかない発想でした。

まとめ

「遅読家」という言葉は初めて聞きましたが、本をたくさん読みたい、読んだけど内容について思い出せない、読むのに時間がかかる、読書を習慣化したいという悩みを持っている全ての人に読んでもらいたい本です。この本を読めば、読書に対する考え方が大きく変化するはずです。速読を身につける必要もありません。限られた時間の中で存分に読書を楽しむことができるようになります。
なお小説等、じっくりと読む本については対象となっていないので注意してくださいね。
 

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