『10分あれば書店に行きなさい』書店の潜在能力をあなたは知らない!


本日紹介するのは『10分あれば書店にいきなさい』(齋藤孝/メディアファクトリー新書)という書籍です。
この書籍の中で伝えたいことはたったひとつだけ「1日最低10分、必ず書店へ行こう」ということです。

なかには、社会の常識や自分の価値観をひっくり返すような大発見も含まれているかもしれない。それを知らずに生きるとすれば、随分もったいない気がしないだろうか。(中略)良質で深い情報を得られることは当然として、一工夫することで話のネタや企画のヒントの宝庫にもなる。読解力や判断力を鍛える「道場」にもなるし、潜在能力を引き出す「パワースポット」にもなる。そしてなにより、現代人に欠かせない「癒やしの空間」にもなる。(序章より)

自分は「理由」もなくふらっと本屋に立ち寄りたくなるけど、この書籍を読んでその「理由」がわかりました。

閉じられた世界からの解放

図書館ではなく書店を選ぶ理由として、入れ替わりが激しいことが挙げられます。新刊本が毎日のように登場し、古い本・売れない本はどんどん姿を消していきます。そんな入れ替わりが激しいからこそ、閉じられた世界から自分を解放するトリガーを発見できるのではないでしょうか?

文化系を自認する人なら理工系のコーナーに足を運んでみていただきたい。もしかすると、そこにある本のほとんどはタイトルすら理解できないかもしれない。それでいいのである。これまで自分がいかに閉じられた世界で生きていたか、真の知性というものに触れてこなかったかを実感できるからだ。(第1章より)

また、世の中がいかに自分の知らないことで満ちているかを実感することで、自分の未熟さを知り、モチベーションも上げることができるのです。

インターネットが普及して情報が氾濫している世の中だからこそ、そういったことを肌で感じることができる書店は貴重だと言えるでしょう。現代人は無意識にそういったことを求めているのかもしれません。

瞬時に本の内容を把握する方法

何も書店は本を買うだけのところではない。堂々と「立ち読み」ができるところなのです。
ここがネットとの大きな違い。短時間でたくさんの本を読めるようになれば、立ち読みだけで情報収集ができてしまうようになります。
短時間で本の内容を把握する方法がこのように書かれています。

  • 「目次」で瞬時に全体を把握する(主張・知見・問題提起・世界観)
  • 「まえがき」で著者と問題提起を共有(趣旨)
  • 「あとがき」で著者の人格や本音が見える(著者のエネルギー)
  • 「解説」はプロが渾身の力を込めるから面白くないわけがない(本のいいところ・解釈)
(第2章より)

他に自分が参考にしているのは、背表紙と本に付属してある帯です。表紙も含めてですが、いかにこの本を手にとってもらうかが考えこまれているはずなので、その本のエッセンスが、ぎゅぎゅぎゅと凝縮されていることは間違いないと思います。これだけで大体本の内容は把握できてしまいます。

最終的に、参考になる部分が多かったり、著者の人格が好きだったり、じっくり読みたい、手元に置いておきたいなと思ったらその本を購入すればよいわけです。

立ち読みを繰り返しているうちにどんどん情報を吸収できるようになっていきます。速読なんてできなくても大丈夫!

新書コーナーをチェックせよ

書店内を歩きまわるのと同じ効果があるのが「新書コーナー」です。
現代に必要な情報がコンパクトにまとめられているのが新書です。
表紙やタイトルを見ただけで世の中の流行を読み取ることができます。
例えば大きな話題を呼んだ上記2人の新書とかがあります。純粋に読みたい!と思える本が非常に多いのが特徴です。1冊に1つのテーマについて書いてあるのでとても読みやすい。読めば何かしら自分に影響を与えてくれそうという期待感もあります。ブログに似たような感覚かもしれませんね。
タイトルは知っているけど読んだことがないという人は多いというのも新書の特徴だと思います。熟読をしなくても本の内容を少しでも知っていれば充分なネタとして使えるので、書店で手に取るということが大切なのです。

やや大袈裟にいえば、新書コーナーは「知性と現代が交錯するライブ空間」なのだ。その存在を知らなければ、知性的にもなれないし、現代も語れない。(中略)「会話がつまらないのは、書店で新書コーナーをチェックしていないから」と反省したほうがよい。根本的な問題はコミュニケーション能力ではなく、価値あるネタを仕入れられるかどうかだったのである。(第3章より)

今まで文庫やハードカバー中心にチェックをしていましたが、今後は新書コーナーをチェックしようと思います。

書店で集中力を高める

レベルは自分に合っているか、自分が面白いと思えることが書かれているか、買って読むだけの価値はあるか等々の吟味を、誰に教わることもなく、1冊につきせいぜい1~2分でこなしているわけだ。これを10冊ほど行うとすれば、ざっと10~20分は脳がフル回転することになる。もはや「荒行」に近いが、書店では自然にできてしまう。とんでもない集中力トレーニングを平気で実践しているのに等しいのである。(第5章より)

本を買おうとすると失敗しないように吟味します。つまらなかったらお金の無駄と感じてしまうから(正式には無駄にはならないのだけれど)。前述の「瞬時に内容を把握する方法」を実践することにより買う買わないを判別すると同時に内容を簡単に理解することで「情報」もゲットできます。更には集中状態のためネガティブな感情や心配事・悩みはどこかに行ってしまうのです。

要するに、書店に行けば悪いことは何一つないということです。

紙の本を買い続ける理由

自宅に本が多いということは、子どもの教育にもきわめていい影響を及ぼす。子ども自身がその本に手を伸ばさなかったとしても、親が本から知性を学んでいれば、それは日常会話や日常生活に滲み出る。子どもはその影響を受け、労せずして相応の知性を身につけるのである。
逆に本棚の無い家庭で育った子どもの場合、知的になれといっても難しい。(中略)家庭内の知的レベルが、子どものほぼすべてを決めてしまうからだ。(第6章より)

一時期Kindleでよく読書をしていたけど、今は紙の本を買うように心がけています。
その理由は「本を読む姿を子どもに見せたいから」です。電子書籍には電子書籍のメリットがありますが、子どもからしたら「本」という認識はありません。
保育園から絵本を楽しそうに借りてくるし、家にある絵本も飽きずに何度も読んで〜と持ってきます。図書館に行けば本を楽しそうに選ぶし、本屋に行けば本を買ってとせがんできます。コミュニケーションをとるためのアイテムでもあるし、子どもにとって「紙の本」が「本」なのです。

自分は子どものころ本を読むのは好きではありませんでした。よく考えれば本が身近になかったから。なければ当然読まないというよりは読めないですよね。だから今自分ができることは、本が子どもの身近にある環境を作ってあげること、本を好きになってもらうこと(無理強いはしない)だと思っています。そういった意味で身近にある書店の果たす役割は重要だと思います。

まとめ

たかが10分、されど10分。この10分をどう捉えるかは人それぞれです。
1日10分×30日(1ヶ月)=5時間(300分)
1ヶ月の中の5時間と聞くと少ないかもしれませんが、自分に与える影響は物凄いはず。書店通いを実践していきたいと思いました。併せて読書量もどんどん増やしていきます。

この本を読むと間違いなく書店の見方・活用方法が変わります。本が好きな人、意味もなく本屋に吸い込まれてしまう人は是非読んでみてください。さてこれから本屋へ行ってこようっと。以上ika621でした。
 

 

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